FRJ2016

今年も参加してきましたファンドレイジング日本!

かれこれ3回目の参加で、開催は7回目になるそうです。

回を増すたびに参加者も増えてきていて、今年から会場もかわり、芝浦工大豊洲キャンパスでの開催でした。



知らない人のために、

ファンドレイジング日本とは、HPから引用すると、


 ファンドレイジングに関する最新事例、世界の潮流、地域のネットワーク、

 企業によるサービスなど全てが一堂に会し、「枠」を超え、「力」がつながる場です。


とのこと。

今年は60近いセッションが開催され、参加者は約1300人。

全国各地から、NPOや中間支援組織、行政、民間企業の方々が参加しており、すごい熱気でした!!



今回参加したセッションをあげると、

・「自己本意なファンドレイジングからの卒業~寄付をしたくなるマーケティングの型を教えます!~」長浜洋二さん

・「関心層の「視点」を変える『まなざしのデザイン』~物事の意味や価値の転換をうながす仕掛け」花村周寛さん

・「佐賀発ふるさと納税も活用した日本初のCSO誘致」岩永幸三さん他

・「組織の成長につながる助成金の使い方」山田泰久さん

・「社会のお金の流れをデザインする」大西健丞さん他

・「これからのファンドレイザーのキャリアとは」山元圭太さん

・「フィランソロピーのニューフロンティア」小林立明さん


正直、どれもよかったんですが、

この中でも、個人的によかったのは、2つ目の花村さんのセッション。

花村さんはランドスケープデザイナーで、プロジェクトの一環でクラウドファンディングを利用した経験があります。

今回はその話ではなく、自身の活動についてで、「まなざしのデザイン」の考え方とその背景にある思想、デザインの具体例をお話しいただきました。

「まなざしのデザイン」とはなんぞや?てのは、greenzsの記事がわかりやすいので、読んでみてください。

http://greenz.jp/2014/02/06/hanamura_chikachiro/


このセッションが良かったのは、もちろん内容もそうなんですが、

FRJ関係ではあんまりないデザインの話だったということです。

けっこう多いのは、制度とか戦略、手法について話したり、ワークショップしたりなんかなんですが、

やっぱりNPOなんかが活動する上でデザインはかなり重要になってくると思います。

正直、今までなかったのが不思議なんですが、関係者にそうした点の重要性を意識させたという点でよかったなあと。



今回のFRJ2016の総括としては、


・全体的に、成果評価や組織評価といった「評価すること」に関するセッションが多くみられた

これまでは「非営利だから」とか「成果ではなく取り組んだこと自体に意味がある」とか言われて、NPO関係では補助金や寄付に対しての成果についてそこまで求められてこなかったという経緯があります。

しかし、この市場が拡大する中で、寄付者も寄付先を、社会的投資を行う人も投資先を選ぶ指標みたいなものが欲しいですし、補助金でも税金等を投入するものがある以上、ばら撒いてそれで終わり、ということではいけません。そうした流れがあって評価について議論され始めてきているといえます。


・ファンドレイザーのキャリアについてのセッションができた

講師の山元さんが、アメリカのファンドレイジング大会に参加した経験をもとに開催してくださったんですが、

アメリカでは、ファンドレイザーは人気職種であるにも関わらず、満足度や勤続年数が低くなっているそうなんです。

日本でも、今後この分野が発展していく上では、こうした問題が発生する可能性がありますし、ファンドレイザー一人一人が、本当に自分のやりたいことはなんなのか、自分が大切にしたい価値観はなんなのか、といったことをしっかり理解した上で活動をしていくことが重要です。

セッションの内容自体は、自分自身のそういったことを考えるワークショップが中心でした。

年々新しい分野が誕生していくのでフォローしていくのが大変なのがファンドレイジング業界ですよね・・・


・また1年がんばろうと思える良いつどいだった

毎年参加すると思うのが、このこと。

全国各地からいろんな人が参加していて、この中で一番自分がクズなんじゃないか?と思わせれるくらい(笑)、みなさん自分の活動、問題意識に対して一生懸命取り組んでいます。

そすした方々から刺激を受けて、自分ももっとがんばらなきゃ!と改めて思いました。


また来年も参加しようと思います。

一応、来年までに中小企業診断士一次試験合格が目標です。

まただらけるといけないので、ここで表明しておきます。



ねこ・地域・ブリコラージュ

田舎の地域金融マンの徒然なる心の叫び。

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